医薬品のプラセンタ錠とプラセンタサプリ、何が違うか調べてみました

薬「プラセンタ錠」というものがあります。これは医薬品、つまり「薬」として扱われています。

薬なのだから、サプリメントよりも効果が高そうな感じがしますよね。

でもどこまでがサプリで、どこからが医薬品なのか、分からないという人も多いと思います。この同じようで何か違いがある2つに、どんな違いがあるのか調べてみました。

まずは有名プラセンタ錠の成分を調査

プラセントップ錠医薬品のプラセンタ錠で最も有名なのが、スノーデン社の「プラセントップ錠」です。

まずはこのプラセントップ錠の成分を見てみましょう。

プラセントップ錠(第2類医薬品)の成分

6錠(大人の1日量)中

  • 絨毛組織加水分解物 600.0mg
  • 硝酸チアミン 6.0mg
  • 塩酸ピリドキシン 6.0mg
  • シアノコバラミン 60μg

薬品っぽい名前の成分が並んでいますが、簡単にいうと、

  • 絨毛組織加水分解物 → プラセンタ
  • 硝酸チアミン → ビタミンB1
  • 塩酸ピリドキシン → ビタミンB
  • シアノコバラミン → ビタミンB12

上記のとおりです。成分を見る限り「薬物指定」されている成分もありませんし、サプリメントと変わりありませんね。ではいったい何が違うのでしょう。

医薬品とサプリの違いについて

違い?ご存知のとおり、医薬品は「薬」として効果・効能を表記することができます。一方サプリメントは「健康食品」ですので、「○○が治ります」のような表記ができません。

だからといって、薬の方が効く、サプリは効き目が弱い、ということではないようです。

調べてみたところ、医薬品として製造販売するには効果効能や安全性その他に関する資料を提出して、「厚生労働大臣の承認(医薬品製造販売承認)」が必要なのだそうです。

裏を返せば、現在市販されているサプリメントの中にも、資料を提出して承認を得れば、医薬品としての製造販売ができるものがある、ということになりそうです。トクホ(特定保健用食品)の仕組みとよく似ていますね。

「だったら医薬品の承認を得れば、効果効能の表記ができてよいのでは?」と思われる人も多いと思います。ですがそのメリットの反面、医薬品だということにはデメリットもあります。

医薬品のデメリット

医薬品承認の費用が莫大

一番大きなデメリットは、その費用だと思います。

調べたところ、新医薬品製造販売承認には

  • 国に数十万円
  • 機構(審査)に数千万円
  • 機構(調査)に数百万円
  • 再審査にも数十万円

このほかにも効果効能の臨床実験やらなんやらで、莫大な費用(数千万円~数億円)が掛かるみたいです。

販売できるお店が限定される

あと、医薬品を販売するにはその店舗に薬剤師が常駐している必要があります。そのため、販売できるお店がドラッグストアなどに限られるので、販売する上でデメリットとなります。

DHCのサプリメントなどをコンビニで見かけることがよくありますが、あれももし医薬品の承認を得れば、効果効能を明記することができます。その代わりに、コンビニやスーパーなどでは売ることができなくなってしまう、ということになりますね。

だったらトクホ(特定保健用食品)にすれば、コンビニでもどこでも売れるのでは?と思われるかもしれませんが、トクホの承認を得るにも莫大な費用が掛かります。臨床試験だけで数千万~1億円以上掛かる場合もあるのだとか。

調査中に気になったこと

サプリと医薬品この件に関する調査を行っている途中で気になったことがあります。

第2類医薬品プラセントップ錠の成分 「絨毛組織加水分解物」、これはプラセンタのこと。配合量は600mg、エキスに換算すると2,000mgなのだそうです。

プラセントップは加水分解法で抽出されている

気になったのは「加水分解」の部分です。

プラセンタエキスの抽出法の1つである「加水分解法」は、プラセンタの抽出方法としては古い技術で、現代では「酵素分解法」など、より成分を壊しにくい新技術があります。

おそらく、プラセントップ錠の販売が開始された平成15年(2003年)ころには、加水分解法が主流だったのでしょう。その後、近年になって新しい抽出技術が生まれきます。

しかし、だからといってプラセントップ錠の製造方法を変更すると、また「医薬品としての承認」が必要になり莫大な費用が掛かってしまいます。そのため製造方法は変更せずそのまま製造販売しているのだと思われます。

となると、もう一つ医薬品として製造販売するデメリットが見つかりました。「容易に商品内容を変更できない」ということです。

加水分解法でも効果あり

プラセントップ錠の「効果・効能」を見てみますと、

  • 滋養強壮
  • 虚弱体質
  • 肉体疲労・病後の体力低下・食欲不振・栄養障害・発熱性消耗性疾患・妊娠授乳期などの場合の栄養補給

とあります。

プラセントップの効果・効能

医薬品として製造販売されているのですから、上記の効果効能が臨床実験で証明されているのでしょう。

古い技術で製造されたプラセンタ錠、しかも1日2,000mgにこれだけの効果があるのですから、最近の高度な技術で製造された高配合のプラセンタサプリを使用した人たちがいろんな効果を実感していらっしゃるのもうなずけます。

最近になって一気にプラセンタ人気に火が付いたのは、そのためかもしれませんね。